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慎み敬ってここに呪殺祈祷僧団を再結成し、新たに呪殺祈祷僧団四十七士と名乗り、JKS47と略称し、神仏分離、廃仏毀釈なる神殺し、仏殺しをもって近代の幕を開け、戊辰戦争以来ほぼ百年の間、戦火は途絶えることなく、七十年前に三百十万人余の死者を犠牲として敗戦国となるも、ついに真の独立を得ることなく、いまだ混迷の歴史を歩み続けるこの国の現状を鑑み、常に敗者の視点に立ち、無告の民の声を聴き、死者との共存・共生・共闘を理念とし、ひたすら死者による裁きを懇請し祈念する菩薩行を実践せんとするにあたり、唱え奉る南無妙法蓮華経、読誦し奉る妙法蓮華経、鳩る所の功徳をもって、本月本日松葉谷御法難第七百五十六回の聖日を迎え奉る南無末法下種の唱導師、日本第一の法華経の行者日蓮大聖人に回向し奉る。

 

下山御消息に曰く。

(いぬる)正嘉元年に書を一巻(ちゅう)たりしを、故最明寺の入道殿に奉る。御(たずね)もなく御()もなかりしかば、国主の御()なき法師なれば、あやまちたりとも(とがめ)あらじとやおもひけん。念仏者並に檀那等、又さるべき人々も同意したるとぞ聞へし。夜中に日蓮が小庵に数千人押寄(おしよ)せて殺害せんとせしかども、いかんがしたりけん。其の夜の害もまぬがれぬ。(しかれ)ども心を(あわせ)たる(こと)なれば(よせ)たる者も(とが)なくて、大事(だいじ)の政道を破る。(日蓮が(いき)たる不思議なりとて伊豆()国に(ながし)ぬ。)

 

時に日蓮大聖人御歳三十九歳、文応元年(一二六〇)八月二十七日念仏門の邪智の僧徒、夜中に鎌倉名越の松葉谷の草庵に押し寄せ、焼き討ちにして殺害せんとするといえども、日蓮大聖人その夜の難をまぬがれ給えり。

これ子細をわきまえざる者の大事の政道を破りたる振舞なり。しかるに恐怖悪世にありて法華経を弘める者、度々の迫害あるは佛の金言なり。日蓮大聖人この金言を御身に当て給い、如来の御使いとして、いよいよ強盛に法華経の御題目を弘め給う。

 

如来現在猶多怨嫉、況滅度後、我不愛身命、但惜無上道、諸天昼夜、常為法故、而衛護之、為悦衆生故、現無量神力。

南無松葉谷御法難会上、死身弘法の大導師、吾祖日蓮大聖人。

巧於難問答、其身無所為、忍辱心決定、端正有威徳、十方佛所讃。大慈大悲御報恩謝徳。南無妙法蓮華経。

仰ぎ祈らくは一天四海皆帰妙法、正法治国不邪誑人民、天下泰平国土安穏万民快楽。

 

殊には、現下焦眉の急たるは、広島長崎への原爆投下、東京大空襲をはじめとする日本全土への無差別爆撃による大量殺戮に対し、いまだその罪を認めず、一言の謝罪も反省も無き米国政府の走狗となり、安保関連戦争法案を掲げ、原発再稼働、辺野古新基地建設等を推進せんとする安倍政権の速やかなる退陣を祈って止まず。売国奴に死者の裁きの鉄槌を下し給はんことを!

 

我等、東日本大震災、東京電力福島第一原発事故による死者を悼み、いまだ帰らぬ行方不明者の無事を祈り、ここ経産省前テント広場に集う数多くの被災者に平穏と安楽な日々が一日も早く訪れんことを祈念し奉る。

 

我等一同、無始以来罪障消滅、道念堅固神力不退、願以此功徳、普及於一切、我等与衆生、皆共成佛道。

南無妙法蓮華経。

 

平成二十七年(二〇一五)八月二十七日

呪殺祈祷僧団四十七士・JKS47

上杉清文